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在庫の評価損について

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会社の倉庫などにいつまで経っても捌けない在庫はありませんか。帳簿に記帳されてそのままということもあるでしょう。
その在庫は、購入当時の価値がいまだに残っているでしょうか。
もちろん、取得原価主義にもとづき計上されているので、帳簿上では購入時の価額で経理されていて価値があるように見えるでしょう。

しかし、昨今では技術の進歩に伴い、次々に新商品・新製品が開発・生産されているので、モノにもよりますが、商品寿命が全般的に短くなってきています。
こうした中で、在庫の実質的な価値の減少分を評価損として計上することができます。
在庫の評価損を損金算入するには、以下の一定要件を満たすことが必要です。

  • ・損金経理
  • ・災害により著しく損傷
  • ・著しく陳腐化
  • ・法的整理の決定による評価換え

1.著しく陳腐化とは

著しく陳腐化とは税法では次のように規定されています。

“棚卸資産そのものには物質的な欠陥がないにもかかわらず経済的な環境の変化に伴ってその価値が著しく減少し、その価額が今後回復しないと認められる状態にあること”

そして、商品の例でいうと次のようなものが陳腐化に該当するとされています。

  • 1、季節商品の売れ残りで、今後通常の価額では販売できないことが明らかなこと
  • 2、商品の用途が同じで、型式、性能、品質などが著しく異なる新製品が発売されたこと

により、今まで通りの販売ができなくなったこと

上記のような場合、棚卸資産でも評価損を計上することができます。
評価損を計上するときには、その算定に利用した根拠となる客観的な資料を保管しておきましょう。
例えば、セールや特売のチラシなどです。

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