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固定長期適合率とは

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固定長期適合率とは、会社の財務分析をするときの指標の一つで、安全性を見るために使います。
固定資産(建物、付属設備、車両など)のうち、どの程度が自己資本と長期借入金の合計によってまかなわれているかを表す経営指標です。
固定資産へのお金の使い方と、長期の資金調達のバランスを分析します。

工場設備などの固定資産を取得するときには、長期での借入(設備資金、期間7年、金額2億円など)になると思います。
しかし、事業をしている中で、短期で調達した資金によって一時的に現預金の余裕があるように感じてしまうときがあります。

そんなとき、短期借入金を固定資産の購入に充ててしまうことがあります。
そうすると、短期借入金の返済期限がすぐに迫ってきて、資金繰りに苦しむ状況に陥りがちです。

1.計算式と指標の意味

計算式は次のとおりで、固定長期適合率100%以下が望ましいです。

固定長期適合率 = 固定資産 ÷ ( 固定負債 + 純資産 ) × 100

長期間事業で使われる固定資産は、長期での借入金や返済義務のない純資産の範囲内で購 入すべきです。後々、会社の資金繰りを圧迫することになります。したがって、固定資産 の金額が固定負債と純資産の合計額を上回らない範囲でおこなわれるべきだと考えられて います。つまり、固定長期適合率100%以下です。できれば、50~80%程度が好ま しく、低ければ低いほうがいいです。

2.固定比率という指標もあるが

固定長期適合率と似たものに固定比率があります。
多くの会社は、工場設備などの固定資産の購入資金を、株主資本でカバーできません。
銀行借入や社債発行などの資金調達によりまかなっていることがほとんどです。

そのため、固定比率は100%を超えていることが多いです。
こういったことから、固定負債を含めて算出される固定長期適合率で、財務の安全性を分析する方が適当だと考えられています。

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